店舗、施設に起因する来客者のケガに伴う賠償リスク

施設賠償責任保険、旅館賠償責任保険
店舗や施設の欠陥や管理不備または接客業務などに起因し、来客者または第三者がケガをしてしまったり来客者の持ち物に損害を与えてしまったことで、損害賠償請求を受けるリスクを補償する保険に「施設賠償責任保険」があります。
【事故例】
●喫茶店で従業員がコーヒーを運んでいる際に、椅子の足に躓(つまず)いてしまい、来客者にコーヒーをかけてしまった。
⇒後日、スーツのクリーニング代、携帯電話の修理代などを請求された。
●従業員が鉄板に乗せた焼き物メニューを提供する際に、手を滑らせてしまい鉄板が落下。来客者にヤケドを負わせてしまった。
⇒後日、治療費、仕事を休んだことによる休業損害などを請求された。
店舗や施設の危険な箇所の修繕、リフォームを行うことで事故を未然に防ぐことが最も大切ですが、見落としてしまった箇所が原因で来客者がケガをしてしまう事故も数多くあります。
万一、被害者の生命にかかわるような事故となってしまった場合、多大な賠償金を負担することになってしまう可能性があります。飲食業においては、施設賠償責任保険の加入は必須とお考えください。
また、飲食業における賠償リスクには、施設賠償リスク以外にもさまざまなリスクがあります。
施設賠償責任保険は単独で加入もできますが、生産物賠償責任や受託物(保管物)賠償責任などがセットになった総合賠償責任保険もあります。
セット加入の方が、事業に関わるリスクを総合的にカバーできますので、補償漏れもなく保険証券の一元管理ができるためおすすめです。
もちろん、保険会社ごとに選択できる補償内容や保険料は異なりますので、ご検討の際は一度ご相談ください。