提供する飲食物を原因とする食中毒等による 賠償リスクや休業リスク

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生産物賠償責任保険、休業補償保険

飲食店の経営では、食中毒に関するリスクは切り離せない課題です。
仕入れ先や調理場の衛生面に細心の注意を払っていたとしても、ウイルスや細菌は目に見えないため、防ぎようがなかったということもあります。
提供した飲食物やサービスに起因する賠償事故を補償する保険が生産物賠償責任保険です。また、食中毒等が原因で、一時的に営業停止となった際の損失を補償するのが休業補償保険です。

事故例

披露宴の2次会のため、貸し切りをしていた団体客(150名)に提供した料理が原因で集団食中毒が発生し、食品衛生法の規定に基づき、保健所に届け出た。被害患者は46名に及んだ。原因は、マグロの刺し身から検出された腸炎ビブリオ菌によるものであった。
⇒この被害者に対して、損害賠償金と慰謝料を支払った。(賠償による損害額:約500万円)
⇒食中毒発生日の翌日から4日間の営業停止命令があり、合計で10日間休業した。(休業による損害額:約1,000万円)

店舗、施設に起因する来客者のケガに伴う賠償リスク【施設賠償責任保険】でも紹介しているとおり、飲食店の営業上における損害賠償リスクを総合的に補償する賠償責任保険があります。賠償リスクをまとめて補償するという点では、このような保険に加入すれば問題ありませんが、これだけでは、休業時の損失の補償がありません。

休業補償保険は、食中毒による休業以外にも「①火災、落雷、破裂・爆発、②風災・ひょう災・雪災③水災④給排水設備の水漏れ事故、盗難、騒じょう・労働争議による破壊、車両や航空機の衝突等」などの事故による休業も補償の対象であり、火災保険の補償内容と同一の補償項目になっているため、火災保険の特約としてセットで加入する方が多くいらっしゃいます。

休業補償保険は企業の営業利益と事業の休業時でも発生する費用(経費)を補償の対象とする保険ですが、必要な金額や補償の期間を決めることが難しいという声を多く聞きます。必要な金額は業種や企業により異なりますし、必要な補償の期間も想定する事故によりさまざまなため、是非一度、経験豊富な保険のプロにご相談ください。

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