従業員(作業員)のケガのリスク

業務災害総合保険・労働災害総合保険、使用者賠償責任保険
工場内で機械、設備を使用し作業を行う従業員がいる会社では、従業員のケガは大きなリスクの一つです。
企業側はもちろん、安全を考慮したマニュアルの作成など事故発生を回避する対策を講じていると思いますが、予期せぬアクシデントや不注意による事故は後を絶ちません。
従業員が万一、ケガをしてしまった場合の補償をする保険が「業務災害総合保険」や「労働災害総合保険」です。
一般的な業務災害総合保険の補償内容としては、次のとおりです。
- 死亡保険金
- 後遺障害保険金(後遺障害1級~14級により、支払われる保険金の割合が異なります)
- 入院保険金
- 手術保険金
- 通院保険金
※保険金額の設定額は、保険会社により異なります。
事故例
加工工場内の発泡ポリエチレントレー容器自動生産ラインで、作業員がリフター部分に潜り込んで作業を行っていたところ、リフターが自動上昇したため設備本体フレームとの間にはさまれ死亡してしまった。
⇒死亡保険金および諸費用保険金3,520万円が支払われた。
上記の事故例の場合、業務災害総合保険に加入していたため死亡保険金が支払われていますが、企業側の安全配慮義務が不十分であった場合、遺族から損害賠償請求を受ける可能性もあります。
万一、裁判で使用者としての責任を問われて損害賠償金の支払いを命じられた場合、数千万円、ケースによってはさらに高額な賠償金となる可能性があります。
そのような高額賠償に備えるための保険が「使用者賠償責任保険」です。
使用者賠償責任保険は、単独で加入ができないため、業務災害総合保険や労働災害総合保険とセットで加入します。
製造作業における高額賠償が心配な方は、一度ご相談ください。