住宅、ビルなどの建設工事に必要な資材や仮設物等の財物リスク

建設工事保険
木造や鉄筋コンクリートの建物などの建設工事において、工事期間中に発生した火災事故や台風等の災害事故、盗難や作業ミス等の不測かつ突発的な事故によって、建設中の建物や仮設物に生じた損害に対する保険です。
主に、建設工事業の事業者を対象としており、建物の解体・撤去・分解工事は対象とはなりません。
この保険の補償の対象
- 工事の目的物
- 工事に付随する一時的な構造物(例:型枠工、支持枠工、足場工)
- 工事用仮設物(例:電気配線、配管、電話、照明等)
- 工事用仮設建物(例:現場事務所、宿舎、倉庫)
- 工事用仮設建物内の什器・備品
- 工事用材料
- 工事用仮設材
事故例
- 柱に使用していた木材の材質上の欠陥によって、建設中であった建物が倒壊してしまった。
⇒材料の再購入金額および復旧にかかる費用として450万円計上した。
- 台風による強風で、設置していた足場がすべて崩れてしまった。
⇒材料の修理、再購入、および復旧にかかる費用として110万円計上した。
- 夜間仮設倉庫に保管していた鋼材が盗難に遭ってしまった。
⇒鋼材の再購入費用が、8万円かかった。
なお、この保険の保険期間は一般的には「着工日から引渡し日」までとなります。(スポット契約方式)
しかし、多くの建設工事を手掛けている事業者向けに保険期間中に施工されているすべての工事を包括して対象とする「包括契約方式」という契約方法もあります。
包括契約方式は保険の手配漏れもなく、また、保険料も割安になるため、「スポット契約方式」で工事ごとに保険契約をしている場合は、切り替えをご検討ください。