賠償責任保険の種類(施設賠償責任、生産物賠償責任、受託者賠償責任)

一口に損害賠償責任に対する補償といってもさまざまな種類の賠償責任保険(補償)があります。ここでは代表的な賠償責任保険についていくつかご紹介します。
施設賠償責任保険
保険会社によっては、「施設・業務遂行賠償責任」と明示しています。
業務の遂行のために所有・使用・管理する施設に起因する偶然な事故による損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償。(施設賠償責任部分)
業務の遂行に起因する偶然な事故による損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償。(業務遂行賠償責任部分)
例
- 自社所有の倉庫のタイルが剥がれ落ち、通行していた第三者(他人)にケガを負わせてしまった。
- 喫茶店の従業員が来店客にコーヒーを運んでいるときに、椅子につまづき、コーヒーを他の来店客にかけてしまい、ヤケドを負わせてしまった。
- 従業員が建設現場へ資材を搬送中、近隣の住宅の塀にその資材をぶつけて、塀を破損してしまった。
など
生産物賠償責任保険
仕事のために製造・販売または提供した財物に起因する偶然な事故による損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償。
仕事またはその仕事の結果に起因する損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償。
例
- 飲食店で調理・提供した料理を食べた顧客が食中毒となり入院した。後日、治療費と慰謝料を請求された。
- 清掃業者が行った階段のワックスがけ完了後、一部拭き残しが原因で通行人が転倒しケガをしてしまった。後日、治療費を請求された。
など
受託者(受託物)賠償責任保険
業務に伴い管理する受託物(預かり品)の損壊、紛失または盗難・詐取等による損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償。
例
- 顧客より修理を依頼され、一時的に預かっていた物を落として壊してしまった。
など